計算論的モデルとグループ・ダイナミックス

野村 竜也
シャープ(株) システム開発センター


和文要約

本稿では、人工知能研究における感情の計算論的モデルの社会科学、特にこれまでの社会学において避けられてきた感情を積極的に取り扱おうとする試みである感情社会学における有効性の考察を目的として、これまでの感情モデルおよび感情社会学の概要を解説し、さらに、社会心理学の視点から人間科学のあり方を提唱するGergen(1994/1998)の理論の紹介と感情社会学との関係についての考察を行なった上で、数学的・計算論的感情モデルの有効性についてGergenの理論の観点から議論する。

キーワード

人工知能、計算論的感情モデル、グループ・ダイナミックス、感情社会学、Gergen生成主義


戻る